金川鉄工所

Aq.A.ガラリ  「吹付風雨35m/Sでも雨粒浸入0で安心なガラリ」

ガラリ概略図



ガラリ概略図
※W寸法が1200〜1800以上の場合は羽根補強のため縦バー入り又は分割式とし、H寸法は1800〜3000以上が分割式となります。

四面ガラリ
四面ガラリは国土交通省のグリーン庁舎計画指針に添える省エネ喚起装置の1つです。


Aq.A.ガラリの風の流れについて

Aq.Aガラリはエアーサイクル方式で屋内への進入風を押えます。また、 道中で広い空間がなく、入り口から出口までが、開口率の表示に近い 空洞でほぼ均等になっているため、図面で見ての予想より、圧力損失 が少なく、通過する空気にやさしい形状になっています。右記に概略図を 示します。  


Aq.A.ガラリを支える7つの機能


※各機能の役目
(1)(2)の主弁・前弁は、吹き込み風のスピードによりエアーサイクルを起こし、後から吹き 込んでくる風の力を押えます。また、エアーサイクルによる風の減速方式は、雨粒の霧化を なくすのに有効です。

(3)の雨粒変換ゾーンは、入ってきた小さな雨粒を掴み、大粒、または、一体化の水に変え、 強い風に飛ばされない重さに変えるための重量なゾーンです。

(4)の庇は、吹き付けられた雨水や上部からの雨粒を下段へ落とさないように受け止め、 吹き付ける風雨の水平動圧によって左右の(7)である縦樋内へ送り込む幹樋の役を担い、排水を促します。

(5)の突起は、下方向より吹上げてくる風雨を少しでも全面へ押し戻し、水平風雨に類似変換させるための大事なものです。

(6)のサイドガイドは、横型ガラリの一番の弱点である側壁を駆け上がろうとする雨粒を、的確に(7)の縦樋内へ送り込み、排水 を促すための非常に大事なものです。

(7)の縦樋は、排水を受け持つ重要なもので、吹き付け風を止めるコの字型になっています。 各羽根が動圧を受けたまま、(6)のサイドガイドの案内で勢いよく風雨が送り込まれ落下していきます。 下部の排水口では、幾層からもの風が集まっているので、吹き付け風よりも強い風となり、排水が 可能となっています。

※水は表面張力により、あらゆる材料に粘り付く性質を有していて、粘り付いた水は流れの中で思わぬところへ 方向転換することがあります。特にガラリでは、水密性を損なう要因の1つです。そのため、ガラリでは粘りつきを 少しでも少なくすることが重要となり、それには先端角度60ºC以下で、0.5Rが最低のクリアラインとなります。 また、往来型一般ガラリの構造でよくある一例ですが、水垂れ下の補強として90ºC内側へ折れ曲がったガラリは、 エアーポケットができ、その裏面に雨粒が大量に溜まり、水溶性には大敵となります。

▲ BACK TO TOP